赤花馬酔木（アカバナアセビ）

赤花馬酔木は、鮮やかな赤い花が特徴の常緑低木です。
花はすずらんに似ています。垂れ下がるように咲き、艶美な樹形を作ります。
馬酔木の名前は、「馬」が葉を食べれば毒に当たり、「酔」うが如くにふらつくよう「木」というところから付いており、毒性があるため馬が葉を食べると酩酊のような症状が現れ、馬がよろよろする様子を表現しています。

万葉植物のひとつで、万葉集の作成に関わった大伴家持や、天武天皇の後継者争いの中で処刑された大津皇子の姉・大伯皇女などが、馬酔木を和歌に詠み込んでおり、約4500首の和歌のうち、馬酔木を含む歌が10首詠まれています。


＜育て方のポイント＞
赤花馬酔木は日当たりを好みますが、強い日光から守るために半日陰の場所でも適しています。
よく排水された肥沃な土壌が必要です。酸性から中性の土壌が適しています。
 乾燥を嫌うため、毎日たっぷりの水をあげ、特に夏季には定期的な水やりが必要です。土壌が乾かないように注意しましょう。
 成長を整えるために、春に剪定を行います。枝を切り戻すことで、新しい芽が育ちます。春と夏に、バランスの良い肥料を与えて成長を促進しましょう。

明るい花と一年をとおして美しい葉色は、四季折々の美しさを楽しませてくれます。

※有毒なので、葉、花、果実は食べないようにしてください。
　有毒というこもあり、病害虫はあまりつきません。