紫式部（ムラサキシキブ）

紫式部（ムラサキシキブ）はシソ科の落葉低木で、その美しい姿と季節ごとの色彩の変化が魅力です。
薄桃色の小花が6月ごろに咲き、和名「紫式部（ムラサキシキブ）」は、その紫色の実の可憐な美しさから『源氏物語』の作者である紫式部になぞらえられたものです。

＜紫式部の育て方のポイント＞ 

紫式部は日光を好みます。ただ特に暑い季節には、半日陰から日陰の場所を選び、日差しを遮ることが大切です。

土壌については、水はけが良くなる保水性のある土が適しています。 腐葉土や培養土を混ぜることで、土壌の質を改善しましょう。 適切な水やりも重要で、土が乾燥しないように水をあげましょう。

紫式部は成長期に適切な肥料をあたえることで、花や実の発育をうながすことができます。

花が終わってしまった後には、古い茎や枝を剪定することで新しい芽の成長を促進します。また、不要な部分を整えることで植物全体の美しい姿を維持することができます。

小さな淡紫の花を葉腋に多数咲かせたあと、秋に５～６ｍｍの実をつけます。秋につく濃い紫の実は葉が枝に残っているうちに色づき、落葉後もそのまま枝に残るので、実のなる植物としてはとても目立つ存在となります。

学名の「カリカルパ（callicarpa）」は、ギリシャ語の「callicarpa（美しい果実）」という意味で、果実の美しさによるとされています。